平成30年度 公立高校入試問題を振り返り
こんにちは。
福岡進学塾 塾長の平木です!
平成30年度の福岡県公立高校入試問題の出題傾向について考察しました。
平成31年度に受験される方に向け、アドバイスをしたいと思います。
まず、平成29年度までの試験と変わったのは試験時間です。
これは学校の定期試験もそうですし、何度かフクト模擬等を受けられた方はご存知ですね。
国語・数学・理科・社会の4教科については、1教科の試験時間が45分から50分へ、
英語は筆記試験は40分のまま、リスニングの時間が、10分から15分に延長されました。
それでは、平成30年度の公立高校入試の分析です。
国語 | 大問1は漢字問題。
文意に合う熟語や四字熟語を選択するもの、熟語の構成や漢字の書き順が問われています。
大問2は説明文。 内容の要約、文章の展開方法を聞いているため、熟読しないとどれも正解にたどり着かない問題。
大問3は小説。 文章から主人公の心情を読み取る問題や、比喩の内容についての説明など、記述する力が問われている問題。
大問4は古文。 聞かれていることは難しいことを聞いているわけではなく、本文を読んだ人同士の会話の内容を推測する問題。
大問5は課題作文。 出題の傾向に変化は見られませんが、資料をよく読まないと作文に、取り掛かりにくい印象を受けます。 【アドバイス】漢字や文法、歴史的仮名遣いに関する知識はしっかり身に着けましょう。 そのうえで筆者の考えを簡潔にまとめるという訓練は日ごろから行う必要があります。 単に内容を読み取るというレベルでは公立入試では思ったように点数を伸ばせないという事実を知ったうえで、学習に取り組んで下さい。 |
数学 | 大問1は例年通り小問総合。
立体のねじれの問題が、出ていましたが特に難しくないと思います。
大問2は連立方程式ではなく文字での証明。 内容自体は昨年や一昨年に比べると平易になった印象です。
大問3は度数分布表の利用についての説明が求められた問題。 特別に難しいことを聞いているわけではないですが、ほとんど経験したことのない問題で、焦ったのではないかと思います。
大問4は一次関数の文章題。 水槽の問題は過去に問われたことのあるタイプの問題で、過去問の演習を何度もがんばった人にとっては、簡単だったと思います。
大問5は合同、相似の証明と面積を求める問題。 証明絡みの問題の内容自体はいままでの過去問と同様のレベル。 (3)は前問2つをうまく活用すれば解くことができますが、難しいと問題だったと思います。
大問6は立体図形の問題。 (1)の問題は相似の図形の性質をうまく使えれば解ける問題です。 (2)は回答のアプローチを見つけにくく、計算も時間がかかるので難しかったと思います。 【アドバイス】小問総合の計算は確実に取れるレベルにまでに学習して下さい。 数学の記述問題は新しく度数分布表の問題が、出されたことから、念のため対策を立てる必要があります。 残りは過去問出題傾向の高い、連立方程式、文字式の証明、関数、図形の証明、立体図形については必ず繰り返し解いてできる限り学習して下さい。 |
理科 | 例年通り、大問1、2は生物、大問3、4は化学、大問5、6は地学、大問7、8は物理で構成。
全般的に言えることは、実験に関する問題がかなり多いです。 基本的に、文章記述力、作図、計算力が問われています。 強いて言えば、大問4は電池のプラス極、マイナス極の判断が少し難しいという程度と思います。 【アドバイス】基本的に理科は勉強した分、得点に反映されやすいという特徴があります。 どの分野もまんべんなく復習することでしっかり得点を取って下さい。 その際に心がけてほしいことは、ある実験とそれに対する結論を理解して下さい。 なぜそのようになるのか、理由をしっかり答えられるようにして下さい。 それと、実験器具を使用する際に注意すること、この試薬を使ったらどういう反応をするのか、といったことにも注視して学習して下さい。 |
社会 | 大問1、2は歴史、大問3、4は地理、大問5、6は公民の問題で構成。毎年、各問にはふんだんに資料が採用されていて、それを読むのに時間を取られすぎると、なかなか点数が伸びません。
【アドバイス】単に知識を問われるというのではなく、時代背景や、資料・グラフから読み取れることを文章として記述するという力がより一層問われる傾向があります。 基本的な知識をベースとして、なぜそのような歴史背景をたどっていくことになったのか、グラフか読み取れる各地域の特色をとらえる、日ごろからニュースに関心を持つということは重要です。 |
英語 | リスニングテストが15分間へと延長されるようになりましたが、そのあと筆記テストは以前の通り40分間。リスニングテストについては、省略します。
大問1は対話文の完成。 空欄の前後の文脈から判断して、解く問題で毎年傾向は変わっていません。
大問2も対話文ですが、文章が長くなっていて、聞いてくる問題も多岐にわたります。 会話の内容から考えて単語を埋めたり、質問を作るというものが出題されており、今後もこういった傾向が続くと思います。
大問3は長文読解。 こちらも具体的な内容を探し出して、日本語で書きだしなさいという問題が目立ちます。 内容を理解していないと得点が取れないようになっていますが、長文の分量が何となく減っている印象を受けます。
大問4は条件付き英作文。 例年通りで文法の知識が問われています。 常日頃、英作文の練習をしておくことが大事です。 【アドバイス】単単語や文法の知識をしっかりと身に着けるのはもちろん、読む、聞く、書く力を養うことを意識した学習が必要です。 特にリスニングの配点は今年から20点となっているため、リスニング対策もおろそかにしないよう学習して下さい。
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受験生のみなさん、一緒に頑張っていきましょうね!
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